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【ハイキュー】   “波長”   【孤爪研磨】

第12章 smh


ー研磨sideー




「おいっ、研磨っ!」





いつになく声を抑えて虎が来た。

穂波は先生に呼ばれて職員室。
おれは自分の席でゲーム。





「なに、虎」





ひょこっと福永も顔を出す





「あ、福永」





虎「お、お前気付いてねーのかよ。だいぶざわついてるだろ」

研磨「………」

虎「…職員室前」

研磨「?」




人だかり。見えないし




虎「黒尾さんと、そのけ、け、研磨の彼女さんが…だっ、だきっ、抱き合ってる」

研磨「………こっから見えない」

虎「…見に行くか? …っつーか止めに行かねぇのかよ」

研磨「…いいよ。たぶん穂波、その内走ってくるし」

虎「………」




クロは日曜日の部活の後から気が立ってる。

中学の頃から付き合ってた、クロが好きだった人と、
他校生との絡みでいろいろあったから思い出してるんだろうと思う。
多分、木兎さんがきっかけかな。

職員室前で偶然会って、
なんかそういう話になって、穂波がハグしたんだろ…

職員室前って…全然こそこそしてないし、なんの心配もないけど
クロはどういう心境なんだろ





「え?え?え!?」

「えっ 黒尾先輩、キスしようとしてない!?」

「えっ顔近いっ」

「どーいうこと?」

「穂波ちゃんが離れようとしたら、黒尾さんが抱き寄せた」





………クロ。




虎「おい研磨、行かなくて良いのかよ」

研磨「…いい」





ハグされて恥ずかしくなってからかってるんでしょ、多分
決まりが悪くなって






「あぁー、しなかった。どきどきした」





ほら。





そのあとまたざわざわきゃーきゃーと周りがざわついてる内に






『…はぁ、はぁ、はぁ………』






息を切らした穂波がやってきた。

野次馬ってやつかな、
途中掃除のチャイムが鳴ったのに誰も掃除に行ってない。






「…穂波」

『研磨くん。会いたくなって走ってきた』

「…ん。待ってた」









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