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【ハイキュー】   “波長”   【孤爪研磨】

第11章 暁





…あれ、アキくんどこいった?






「アキなら中でお茶してるよ」

「…あ、はい」





…心読まれてるみたいなタイミング






清潔感のあるすらっとした男の人






「なにか気になることとかあったらなんでも言って。
僕はここで本読んでるから」

「…ん」






さっき言ってた白い石、
他にも幾つかあるけど、
この、一番小さくて一番高いのが形も色も綺麗。







イメージしてたのと一番近いのは24金のだったけど、
さすがに高校生が買うものじゃない。
次にイメージに近い18金のなら、予算内だし、これかなってもう決まってる。






「…あの」




「はい」





男の人は静かに本を置いて、こっちに歩いてくる。






「…これが、いいです。 …これ、お願いします……」

男「…うん、すごくいいと思う。 …穂波ちゃんにだよね」

「…あ、はい  …あの………」

男「うん」

「あっちの、白い石のみたいなの、後から買ってこのチェーンに通したりとか… できるんですか」

男「…もちろんできるよ。
 時間に余裕があるなら、その時にある石から選んでもらって、オーダーメイドも可能だよ」




…わ、それいいな。
いつか、自分で稼いだお金で。また。





「…わかりました。 ありがとうございます」






会計をするタイミングで奥から女の人が出てきた。
赤ちゃんをおんぶしてる。






「わ。これにしたのね。 …長く使える、シンプルなの。私もこれなの。18Kの同じ細さ」






細いチェーンが儚いような、でも確かな存在感で首元に佇んでる。






「…選ぶ時に、見せれればよかったんだろうけど、ちょっと外に行ってて。
でも、いいと思う。たぶんこれが私も一番いいと思う」






透き通るような白い肌に、
ショートカットの黒い髪。

綺麗な人。

穂波もいつかこんな風に赤ちゃんおんぶするのかな…




…え、おれ何考えてんだ






女「今からもう一度丁寧に拭いて、贈り物用にお包みするから、
 どうぞ中でゆっくりしててね。」

男「どうぞ、ここから上がって」





男の人について家に上がらせてもらう








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