第11章 暁
アキ「…イメージしてる色とかある?」
研磨「金、かな。 なんか一応少しずつ貯めたけど、おれまだ高校生だし。
そんな予算ないから。シンプルなやつ。」
アキ「………」
研磨「…あと、錆びにくいんでしょ、18金とかって」
アキ「………(やべーマジでかわいいこいつ)」
研磨「穂波海入るし…」
アキ「…24金の方がずっと綺麗なままだろうけど、それはまだちょっとなぁ。
友達がアトリエやってるよ。彫金とあと天然石使ってトップ作ったり。
いろんな腕とセンスのいい職人さんのアクセサリーも取り扱ってる。
シンプルなのだったら、予算内に収まると思うけどなぁ
車で2時間くらいかかるけど今度連れてこーか?」
研磨「うん」
アキ「…部活休みあんの?」
研磨「………ないかも」
アキ「午前で終わる日は?」
研磨「…アキくんいつ出発するんだっけ」
アキ「8日の水曜」
研磨「…じゃあその前の土曜」
アキ「……4日ね。音駒まで行くわ。番号教えといて」
研磨「…ん」
ツトムくんも来てたから最初ツトムくんに聞いたんだけど、
「せっかくアキいるんだから、アキに聞きなよ〜
イマイチだったら俺んとこおいで」
って言われてアキくんに聞くことにした。
買いに行く日、穂波の誕生日とそんな離れてないけど…
なんか、大丈夫な気がする。
…早く自分でお金稼ぎたいな