第11章 暁
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日曜日。
穂波ん家での集まりはとても賑やかだ。
夜久くんはアキくんと話せて嬉しそうだったし、
周平とも仲良くなってた。
クロもアキくんやアキくんの友達と話したり。
なんか見てて面白い感じ
おれは大体カズマと一緒に2階でゲームをして過ごしたり、
カズマと穂波に誘われて前に行った広場まで歩いたりした。
アキくんはあと10日くらいで日本を発つらしい。
3月からワールドツアーが始まるから、
カリフォルニアに帰るんじゃなくて、
インドネシアに行って、それからツアー最初の場所であるオーストラリアに早めに入るって。
なんか規模が大きくてよくわかんないけど、飛び回る人なんだなと思った。
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「アキくん、あのさ …ちょっと相談したいことがあるんだけど」
アキくんと2人になる時間があって、聞きたかったことを聞いてみる。
あんま人と喋らないから、切り出し方とかわかんない
アキ「…ん?」
研磨「来月の穂波の誕生日なんだけど…」
アキ「…笑 相談てそれか」
研磨「あげたいものがあるんだけど、どこに行けばあるのかわかんない」
アキ「…笑 ツトムが言ってたまんまだ。 研磨、お前かわいいな」
頭をわしわしと撫でられる
アキ「…で、なにをイメージしてんの?」
研磨「………」
アキ「………」
研磨「 ……………………ネックレス…みたいなの」
アキ「…みたいなのって 笑」
研磨「…そういう装飾品?みたいなのつけないかな。休みの時もつけてないし…
でも、首まわり空いてる服よく着てるし、あったらいいかな、とか………
穂波鎖骨綺麗だし、シンプルなのでいいと思うんだけど…
あ、でも………」
アキ「…ふっ 笑 (いきなり口数増えてんのな)」
研磨「………」
アキ「いいんじゃね、穂波つけると思うよ。
たぶん、苦手だからつけてないわけじゃないから。
あいつ、とりあえずで物買わないからさ、基本。
とりあえず買ってつけるんじゃなくて、これってのに出会うまでは要らないってだけだと思う」
研磨「………」