第11章 暁
お兄ちゃんがお風呂から上がってから
お茶を飲みながらケーキをつついて、
今日お互いに別行動してからのことを話した。
やっぱりお兄ちゃんの用事は撮影関係で、
今日撮ったものを見せてくれたり。
光太郎くんのハンバーガー屋さんでの出来事の話を聞いてお兄ちゃんはけらけらと笑ってた。
「…研磨にもちゃんと話すんだろ?」
『え?当たり前でしょ。というかお兄ちゃんがふったことなんだからね』
「おー悪い悪い。でもなんかあいつ面白そうなのががんがん伝わってきたからさ。
なんつーの、邪念?みたいなのがなさそうっつーか。
もし穂波に好意を抱いたとしても、ねじ曲がった表現はしなそうだよな
…店中の観客と店員を味方につけるとはなー
…すーげーおもしろい。バレーもうまいのかね」
『どうなんだろうね、何も知らないけど…
試合を見てみたいと思わせる人柄だよね。
バレーの普及に大いなる活躍をしそうな感じ』
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今日はさすがに会えなかったけど
明日学校に行けば会える。
学校ってすごい場所だなァ…