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【ハイキュー】   “波長”   【孤爪研磨】

第11章 暁





「おやおや〜??」




大きな声が聞こえたので
声のした方をみると見覚えのあるような…ないような…





「ぉあーーー!やっぱり!音駒のセッターくんの!」




『………?』




「梟谷学園の木兎光太郎!」





目に前にいるというのに
とても大きな声で名前を言いながら
手を差し出してくる。





梟谷学園………





あ。





『…夏の合宿の時の?…Skypeで…あぁ!髪型!うん』





わたしがパズルのピースを合わせるように
記憶を紡ぎ出してる間も
ピシッと姿勢良く背筋を伸ばして手を差し出し続けてくれてる。






『運天穂波です』





握手をしながら名前を伝える。





海外の人と向き合ってるみたいな感じ。
手を握る力も、動じない感じも、はっきりと喋る感じも。





『ごめんなさい、あの時わたし寝ぼけてたから、すぐに思い出せなくて』



「いやぁいいのいいの! 俺の試合見たら忘れられなくなるよ〜!」

『…うん、試合見なくてもこうして一度お話したら忘れられないと思う。
すごく…スター性があるというか。…声かけてくれてありがとう。よく覚えてたね』

「かっわいい子が砂浜でうたた寝してたからねぇ〜 きょうは研磨クンとデート?」



『ううん、きょうはお………』



「お!違うの!じゃあ一緒に店回っちゃう!?」

『ううん、お兄ちゃんと来てる』

「あーーそっかぁ!それなら仕方ないなぁ!」





…本当に声大きいなぁ。笑




『何か必要なものがあるの?』

「んにゃ〜 この間全国が終わって今日は休みだし…暇だなぁ〜ってぷらっと来ただけ。結局ここにたどり着く」

『…ふふ。なんかすごく光太郎くん?の試合見るのが楽しみになってきた』

「え?でしょでしょー またみにきてよ。次も全国行くし!」

『うん、行く行く。音駒の試合もまだみたことないんダ…』

「へーーー!そうなんだ!穂波ちゃんみたいな子が見ててくれたら頑張れると思うけど!」

『…笑。 んーちょっとよくわかんないけど。笑
光太郎くんと話してると海外の友達とか知り合いを思い出して懐かしくなるよ。
気持ちもどんどんオープンになる。
お店のこの賑やかな空気に飲まれちゃってたけど、元気出た。ありがとう』





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