第3章 歩み
芽衣「…よく一緒にいるってだけじゃないじゃん?
穂波のボディタッチに戸惑いもせず一緒にいる孤爪くんに私は感動すら覚えてる。笑
そういうの見てると、あぁ、お似合いの2人なのかなぁとか思うけど」
ひかり「そっか。そう言われてみると、そう思えてきた。
外見からの印象も、実際趣味も時間の使い方も全然違いそうなのにねー。おもしろ〜」
『…やっぱわたしボディタッチ多くなってるか』
芽衣「そりゃもう明白。笑
でも誰彼構わずしてるわけじゃないし、穂波の人柄そのまんまが出た感じだから、
私は見てるのも、自分にされるのもすごく心地いいけど。
外国人の友達ができたみたいな。笑」
綾乃「それな。でもあれは?…孤爪くんが穂波にキスしたっていう…」
『…へっ?なにそれ聞いてない!』
綾乃「いや、聞いてないって。君のことだから 笑」
ひかり「その反応からすると、ガセ?
予想外の組み合わせのカップル誕生の予感に、そういう噂もでてくるものか〜」
綾乃「穂波からしたりはしてない?」
『何を?』
綾乃「いやだから、キスを」
『そんな!もしキスしたいって思ったら、私、告白してる。』
綾乃「…いやここにきて、その回答ってなんかよくわかんないけど、
でもまぁ、それでいいよ。笑」
芽衣「…まだ、告白するような想いじゃないってことね。
ま、そんなに日も経ってないし、普通か。」
『うーん、でも告白まがいなことはちょろちょろとしてるかも…
でも、ちょっと違う』
芽衣「…想像はつくけど。それ言われて研磨くんはどんな反応?
てか、これで穂波の言う告白までたどり着かなかったら、
たちの悪い天然たらし… しかも相手も相手。想像するとちょっと不憫…」
『いつも通りかな?
とくに引いたり満ちたりもせず、受け止めてくれてる。って感じてるけど…
こうして話してると不安になってくる 笑』
ひかり「…引いたり満ちたりって、波を使った例えか 笑」
芽衣「孤爪くん、嫌そうにはみえないし。
手を離したら孤爪くんが手を握り返したってのは、綾乃見てたんだから本当だし」
『そう。そういうとこ。
どんどんドキッとするとこが増えてるの。
口数や動きが少ない分、たまのそういうのが、ちょっと。…もうっ』