第10章 2012
ー穂波sideー
朝起きると
研磨くんに抱え込まれていた。
抱き枕みたいに、腕も脚も使って
あったかい…
幸せな重さ
そーっと抜け出そうとすると、
ぎゅううと力が入って抜け出せない
うう… 二度寝してしまいたい……
…研磨くんと二度寝かぁ
いつかの夢リストに追加だぁ…
なんてだらけた夢だろ…笑
けど想像しただけで幸せすぎる
『…研磨くん、ちょっとトイレに行くね』
とりあえず小さな声で話しかけてみる
「…んー………」
寝返りを打って、身体が離れる
…ほっ
身体を起こしてベッドを降りようとすると
手首を掴まれて グイっと引っ張られる
そのまま抱きとめられてキスをする
動きは特にないくっついてるって感じのキス
…寝惚けてる、かな
しばらくぶちゅーって感じのキスをして
「…んー………」
研磨くんはまた寝返りを打つ
すやすや言ってる。
…かわいい
・
・
・
ストーブに火をつけて、
お茶を淹れて保温ポットと水筒にいれておいて、
箒で軽く掃き掃除をする
研磨くんを見送ってからちゃんと掃除しようっと
お風呂が沸いたのではいって、上がってから洗濯を干す。
洗濯を干しを終わっても研磨くんは起きてこないので、
声をかけに行く。
研磨くんがお風呂に入ってる間に朝ご飯の準備。
スープは昨日の朝のが残ってるからそれを温めて、
サラダと… ホットサンドにしよう。
何挟もうかかな…
ハムチーズ…
ベーコンエッグ…
人参ラペとツナ…
研磨くんに決めてもらお。