第10章 2012
ー研磨sideー
穂波に覆いかぶさって
強く抱きしめる
…あー かわいかった
唇に優しくキスを落として
そのままこてん、と横に寝転がると
穂波は横を向いておでこを腕にくっつける
もー何も考えれない。
穂波の手をとって指を絡め、目を閉じる
・
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『研磨くん、朝だよ』
ゆさゆさと身体を揺らされて、目が覚める
ベッドに座っておれを覗き込んでる穂波の顔
「…んー …穂波…」
すこしぼーっとしてから身体を起こす
「…おはよ」
軽く口付ける
『おはよう、研磨くん』
「…ん」
『お風呂いれてあるよ。よければ、朝風呂どうぞ』
「…ん。入る」
『わたし、下にいってるね。あ、パンかご飯どっちがいい?』
「んー パン」
『はーい。…ココアもいる?』
「うん、飲みたい」
『…ふふ』
穂波は、そっと頬に口付けて部屋を出てった