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【ハイキュー】   “波長”   【孤爪研磨】

第10章 2012


ー穂波sideー




【鍵開けとくね】




電車に乗ったら返事が返ってきた。
…家に帰ったら研磨くんがいるなんて。





一緒に帰れるのもいいけど、
こういうのもいいな。






ちらちらと雪が降り出して寒い中家まで歩いて
扉を開けるとソファで研磨くんがゲームしてて。








『研磨くん、ただいまぁ』






つい抱きついちゃう。







ご飯食べずに待っててくれたから
一緒に食べて、お皿も一緒に片付けて、
いまは一緒にソファに座ってお風呂が沸くのをまってる。






わたしは研磨くんの脚の間に座って、
研磨くんは前に腕を伸ばしてゲームしてる。








『やりにくい?』

「ん。…やりやすくはないけど、大丈夫。 ここにいて」

『…ん』







RPG?っていうのかな、ファンタジーの世界で冒険してるみたいな。
画面をみていても楽しいし、研磨くんの指を見てるだけで気持ちいい。








『……っん…』







いきなり研磨くんが私の耳をはむはむしてくる。






『………ン…』







研磨くんはゲームをしながら、
舌とか歯とか息を使ってわたしの耳を弄ぶ








「穂波、頭動かさないで。やりにくい」









…いじわる







『…だって、けんまくっ…ンッ……』








ぴちゃぴちゃって水温が耳に響く







「…っふ 笑」







研磨くんは耳から口を離して
そしらぬ顔でゲームを続ける。








やり返したくもなるけど、
ゲームの邪魔はなるべくしたくないし、
こうしてくっついてられるのが幸せすぎるから何もしない。








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