第10章 2012
こうしてくっついてると
いろんな柔らかいとこ触りたくなる
穂波は初めて観るやつで
じーっと観てるから邪魔しないように
服の裾から手を入れてお腹を触るだけにする。
あーわさわさしたい
でも穂波もおれがゲームしてるとき
キスしてくることはあっても、短いやつだし
それ以上邪魔してこないからな…
…こうやって抱きついてると
あったかくて眠くなってくる
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…寒くて目が覚めた。
気がついたらソファで寝ちゃってたみたいで、映画も終わってた。
穂波もおれの方を向いてぴっとりとくっついて寝てる。
毛布一枚しかかけてないから流石に寒い。
「…穂波、起きて。ベッドで寝よ」
肩を優しくさすって起こす。
『…ん。あ、寝ちゃってたね。 …さむ』
「ね、寒いから布団行こ」
『…ん。』
2人で毛布にくるまりながら歩いてベッドにたどり着く。
『うーさむいさむい。研磨くん、ぎゅってして』
穂波はまた、布団の中でぴっとりとくっついてくる。
おれも寒いから穂波をぎゅっと抱き寄せる。
さっきみたいに足も巻きつけて抱き枕みたいにする。
穂波はおれのむねに顔を埋めてる。
だんだんあったかくなって、
2人ともいつの間にか眠りについた。