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【ハイキュー】   “波長”   【孤爪研磨】

第10章 2012





「…お腹空いた」

『ん。食べよう食べよう』





テーブルにはもう取り皿とか箸が用意されてて、
土鍋にはなんかカバーみたいなのがかけて置いてあった。





「…これは保温のため?」

『うん、そうだよ。形かわいいよね。クリボーみたい』





クリボーみたいにはみえないけど…
穂波はそれを外して蓋を開けご飯をよそってくれる。
…炊き込みご飯だ。おいしそ





『おでんはよそう?自分でとった方がいいかな?』

「…最初だけ。穂波よそって」

『…ふふ。じゃあ5ついれるね』





おれのよそっても、
穂波の5つも、
たぶん大した意味はなくて

そんな会話を普通にしてる自分にすこし驚く。




…あ、でも全く意味がないわけじゃない。
ただ、穂波によそってもらうのが好きなだけ





大根、こんにゃく、厚揚げ、つみれ、はんぺん。





穂波が選んでくれたの。
別にだからどうってわけじゃないけど






一緒のにしようっと、とか呟きながら
穂波もよそって食べ始める。






…合間に食べる白菜の浅漬けがさっぱりしてて美味しい。







『美味しいねぇ。研磨くんのお家のおでん、美味しいねぇ』






穂波は小さな子供みたいな、
背中の丸まったおばあちゃんみたいな口調で
しきりにおいしいって言ってる。






「…穂波、おでん好きなんだね」

『冬のおでんは日本のみんなが好きだと思ってる。いつか屋台でも食べたい』

「…へぇ」






おれも穂波もそんなに量は食べないから
もう一回ずつ、それぞれ欲しいのをとって食べ終わった。







洗い物を一緒にするんだけど、そんなに量がなくてすぐに終わる。







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