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【ハイキュー】   “波長”   【孤爪研磨】

第10章 2012






2人で歩くなら駅のほうに行けばいいのに、
なんでか歩いて穂波ん家に向かってて、
気がついたらもう家の近くまで来てた。






「…じゃあ、穂波」






握っている手を穂波が更に強く握る






『…泊まっていって?雪、強くなってる』

「…え」

『お母さんには一緒に連絡しよ。このままあったかいお風呂はいって、一緒に寝よ』







…それはいろいろとすごく魅力的だけど






「…今日は帰る」



『…そっか。うん、わかった』





穂波はしゅんとしたような顔をしながら
そう言っておれの唇を奪う





手を解いてぎゅっと抱き寄せる






「また、来る。その時は朝まで一緒にいよ。」






耳元でそう囁くと
穂波は腕の力をすこしだけ強くして
首を縦に振った。





明日も朝から部活だし、
お兄さんが帰ってきてるのになんか、
朝起きたらいる。みたいなのはちょっと…
って なんとなく…なんとなくだけど思った






「じゃあ、帰るね」



『…あ、研磨くんこれっ』






穂波が鞄から取り出したのは
リボンが巻いてある缶。






『…台湾のお土産。果物の味の飴』






受け取ると、中で飴が転がってころころと音がした

缶の後ろに棒付きキャンディが2本刺さるみたいにリボンで留めてある






「…ありがとう。嬉しい」

『…ん。………飴っていくつあってもいい?』

「…ん?」





いきなりよくわかんない質問





「…いや、いくつもあったら困るかな。ハッカ味はいつも残るし」

『…ふふ。…ん』

「…?」





よくわからないけどかわいい。






「…穂波。 もっかい」






腕を引いて抱き寄せる。
そっと唇に触れて、
ゆっくりと柔らかくい唇を味わう






「…ん。じゃあね」

『……ん。気をつけて帰ってね。 送ってくれてありがとう』

「またね」





両ポケットにいれたカイロをもみながら
駅へと向かった










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