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【ハイキュー】   “波長”   【孤爪研磨】

第10章 2012






「うう…やっぱ寒い。あんなに熱いシャワーずっと浴びてたのに」





研磨くんはズボンの裾を靴下にいれながら言う





『…ふふ。髪の毛、乾かしたら?』

「…ん。乾かしたんだけど」





最後まで乾かすのが面倒だったのかな






「すぐできる?」





三つ葉を刻んでると
後ろからまた研磨くんが抱きしめてきた





『うん、予約されてたから、ご飯も炊飯器に炊けてるし、すぐだよ?
こたつでぬくぬくしてたらいいよ』

「…ん。こうしてる。あったかいから」

『…ん。いいよ』





鶏肉は2センチくらいの削ぎ切りにしておく。






お出汁はとらずに
冷蔵庫にあった白だしで作ることにした。

お鍋に白だしとお水、
それからお砂糖を入れて火にかける
沸いたら鶏肉をいれて火を通す

その間に卵を4つ溶いて
三つ葉もいれてさっと混ぜる




卵を取りに行ってるときも
腕を腰に回したまま、そろそろと着いてきた。
でもなんだろ、強く寄り掛かられるわけでもなくて
ほんと良い塩梅だからあまり邪魔に感じない






『…守護霊?……違うなぁ』

「…ん?」

『ううん、なんでもない』





研磨くんは研磨くんだ。

研磨くんだから、こんなに無理がないんだよね

強いて言えば、やっぱり猫かな。
いつもいつもくっつかれてるわけじゃないから、うん。





卵を2回に分けて加えて火を止めて蓋をする。






「…もうできるんだ」






肩に顎を乗せたまま喋るから
息がかかってくすぐったい






『うん、ごはんよそうから研磨くんはお箸お願いね』

「…ん」





久々に解放された背中はなんだかすーすーする。





『…研磨くんがいなくなると、背中が寒いナ』

「…ん」













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