第10章 2012
『…ん。…作る』
「…ん」
大根の水気をしっかり切って
油を切ったツナ缶とかいわれと一緒にボウルでさっくり混ぜる。
塩と醤油とお酢とごま油で調味しておしまい。
すぐ食べないから、大根から水気が出ると思って
すこし濃い目に味付けておく。
ボウルに鍋の蓋を被せて、
洗い物を済ませる。
「…ラップ使わないの」
『…だって、すぐ外すでしょ。もったいない』
「…ふーん。…もう終わった?」
『うん!終わったよ。お待たせ!』
「…ん」
腰に添えてる手をくるっと動かして
研磨くんと向き合う姿勢にされる
途端、唇を奪われる。
舌が触れるからそっと口開けると
そろそろと舌が口内を這う
舌を絡めて…吸い付いて…
やさしく唇に歯を立てて…
キスも、身体も、どんどん熱を帯びていく
『…んはぁっ………』
「上行こ」
手をぎゅっと握られて、研磨くんの部屋に行く。
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