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【ハイキュー】   “波長”   【孤爪研磨】

第10章 2012





『…ん?』

「後ろからみてる」

『………ん。…あ、研磨くん、缶詰とか置いてあるとこ、どこかわかる?ツナ缶あるかな。」

「…ん」





研磨くんが手を離して棚を開けに行った隙に
大根とかいわれを出して台所に立つ。

もー、ちょっとドキドキしちゃう。
ズルい。研磨くんはやっぱりズルい。





「はい、ひとつでいい?」

『…ん。ありがとう、研磨くん』

「…ん」






そういってまた腰に手を回して後ろからぎゅってする。
肩に顎が乗ってて顔が近い…



…研磨くん、背が伸びた気がする。
160cmのわたしよりすこしだけ高かったのに
いまは前より差がある気がする…





大根を千切りにしてすこし水に晒すんだけど…

いつもは他に何かしながらだから動いてるけど
いまは特にすることがなくて
その上研磨くんが後ろから抱きついていて…


大根を千切りにするって言っても
その間にボウルを取ったり、
手をちょっとあらったり、
ちょっとした動きがあってその度に脚が動くから
腰も揺れたりして…

ていうか、台所って結構、腰を動かしていろいろしてるんだって気付いた。
だから、まぁ研磨くんの身体にいろんなとこが当たるわけで…
どきどきしっぱなし。


水に晒すのは
ほんの五分くらいなんだけど、どうしよう
立ちすくんでしまう





「…待ち時間?」

『ふぇっ?…あ、うん。…あ、かいわれの水切る』





シンクの方に一歩ずれてザルに手を伸ばすと
腰にあった片手が離れて先にザルを掴んで
かいわれの水気を切ってくれる

研磨くんが少し前のめりになるから
少し身体が押されてシンクとの間に挟まれるみたいになる
身体がさっきよりくっついてどきどきしちゃう






「…穂波今何考えてる?」






何その質問。…いじわる






『………今何も考えれない』

「…こっち、向いて」





振り向くと唇が重なる






ねっとりとした、あまーいキス








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