• テキストサイズ

【ハイキュー】   “波長”   【孤爪研磨】

第9章 ユーカリ






研磨くんは左脚をデッキに乗せる





カズ「…爪先、ビスの手前の方」

研磨「…ん」




右脚で地面を蹴って動き出す




すこしよろめきながら
感覚を掴んで行ってるようにみえる。





研磨「…へぇ、こんな感じか」





何度かプッシュして両脚を載せると
腰を落としてデッキの後ろをキックして
てこの原理で上に上がった前の方を爪先で抜いてデッキを回転させる





え?

を通り越して

は?





両脚を高くあげて空中で脚がデッキに当たらないようにして
そしてちゃんとデッキの動きをみてキャッチした。
…つまり、成功させた。





えーーーーーかっこよすぎる。






カズ「すご。」

『えーーーーー!初めてのったんだよね?…え、えー!』

研磨「…できてた?」

カズ「うん、動画撮った」







…なんでこの2人こんなに冷静なの。
わたし1人きゃーってなってる。






カズ「いいじゃん。重心の置き方も、高さも、足首のスナップもいい。
  頭の位置がブレないのもいい」

研磨「…ん」

カズ「なんか教える?」

研磨「…いや、良い。ちょっとやってみたかっただけ」

カズ「…ん」

『カズくん、それわたしにもちょうだい!送ってね!』




宝物だ。宝の動画。





研磨くんはほんとに一回やったきりで、見学してた。





わたしはというと、まだ一度も成功せず。
…でもそれが普通。のはず。











『…研磨くんかっこよかった。びっくりした』

研磨「…カズマが綺麗で上手いから。見てて分かりやすかった」

『………』

カズ「またやりたくなったら研磨もやろ」

研磨「…ん」

『楽しかったー 台湾にスケボーも持ってこっと』





そんな会話をしながら家に帰る






/ 1804ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp