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【ハイキュー】   “波長”   【孤爪研磨】

第9章 ユーカリ


ー穂波sideー




研磨くんの後で熱いシャワーを浴びて出ると
お父さんと研磨くんがストーブの前で火をつけてた。






『お父さん、おはよう』

「あぁ穂波、おはよう」

『…ん。お父さんコーヒー飲んだ?淹れる?』

「うん、お願いしようかな」

『研磨くんはコーヒー飲む?お茶も淹れるけど…』

「…お茶でお願い」

『…ん』






やかんとコーヒーケトルでお湯を沸かしながら
ミルでごりごりと豆を挽く

わたしはコーヒー飲めないんだけど
匂いが好きで家族の分を淹れることも多い





三年番茶とコーヒーをカップに注いでストーブのとこに持ってく。






お父さんと研磨くんが
小さな丸いテーブルを挟んで並んでカウチに座ってる。
こういうのってじわじわと幸せな気持ちになる。






残ってるご飯もあるし朝は雑炊にしよっと。

出汁はストックのがあるし、
野菜だけ切って、お茶飲み終わるまで作らなくていいか。





人参、里芋、白菜、椎茸、えのき、それから小ネギを切っておく。





明後日から家族で台湾に行くから
お野菜はあまり家にない。
台湾でお兄ちゃんと合流して、そのままお兄ちゃんと帰ってくる。
1月に九州でサーフィンの大会があるから。

台湾は今まさにサーフシーズンで、
もちろん目的はサーフィン。
台湾は旧暦なので、1月1日も通常運転で、のんびり屋台とか食べれるかなぁって楽しみにしてる。






床をさっと箒ではいてから、
雑炊を作る。





出汁でお野菜を煮て火を通して
ごはんをぐつぐつ。
お醤油と塩で味付けをして、溶いた卵。



火を止めて小ネギと胡麻をふって出来上がり。






土鍋ごとテーブルに運ぶ







『雑炊できたよ〜  …あ、お母さんおはよう』

「おはよう、穂波。肌艶ばっちりだね。さすが」







けろっとそんなこと言ってくるお母さん。
お父さんはにこにこしてるし、
研磨くんは何のことかさっぱりっていう感じでテーブルにつく。





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