• テキストサイズ

【ハイキュー】   “波長”   【孤爪研磨】

第9章 ユーカリ


ー研磨sideー



部活から帰ってシャワーを浴びてから
昼ごはんを食べて、自転車で花屋へ行った



受け取ってそのまま駅に向かう
花束を持ち歩くのなんて初めてだけど
紙袋に入れてもらえたからなんか、気が楽。



花屋って女の人が仕事してるって勝手にイメージしてたけど
背の高い髭を蓄えたおしゃれな感じの男の人だった。
小さな店だから、あの人がオーナーとかなのかな
センスもいい…と思う
花のことはよくわかんないけど
ツトムくんも仲が良さそうだった。





「渡す前に紙袋はどっかにしまって、花束だけ渡すんだよ〜」





言われてみると当たり前だけど
店の人に言われなかったら多分、袋のまま渡しちゃってただろうなって思う







家の前まで来て、インターホンを鳴らす。
今まで外で会うか、一緒に家に入るかで
…BBQのときはツトムくんがいたし
こういう風に訪問するのは初めて。

…穂波、どんな格好してるかな





『研磨くん、どうぞ〜』





扉が開いて穂波の姿が見える






ざっくりとした生成りのニットに濃いブルーのデニム。
ニットはやっぱり首周りが開いてて、鎖骨が見える。
…かわいい





『研磨くん?』
『寒かったよね。入ってどうぞ?』





花束、ここで渡しておきたい…







「…ぇっと、穂波。…これ」






予算もあって、大きくないけど…

今回は白い花がいいと思った。なんとなく
葉っぱはちょっとくすんだ感じの色のをみつけて
おれが多分、落ち着くんだと思う
それを使ってもらった
穂波は鮮やかなのもなんでも植物ならしっくりくるんだけど…

気に入ってくれるかな…






『……………』






ていうかおれ
花束どころかプレゼントをあげること自体初めてかも…
クロにお土産とかはあったけど…







「…穂波に。…はい」







『…ありがとう』







穂波は両手で受けとってくれた。

あーなんか結婚を申し出たみたいな気分。
もうこれで気がラクだ…







『…すごく、綺麗。研磨くんありがとう。』







…え、なにその表情。
笑顔なんだけど、いつもとちょっと違う。
いつもかわいいけど、今、すごいかわいい顔してる…
/ 1804ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp