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【ハイキュー】   “波長”   【孤爪研磨】

第8章 栗と飴玉


ー穂波sideー



研磨くんの動きはやっぱり無駄がなく
多分わたしが今なんでこうしてるのかとか、
観察して考えながら動いていて、
すごくスマートだった。



おしゃべりもするんだけど、
多分それ以上にお互い次の段取りとか考えてて、静かに進んでく。
心地の良い静けさだった。




そんなわけでとてもスムーズに完成した!




ひじきと木の子の炊き込みご飯、豆腐とわかめのお味噌汁、
鯖の塩焼き、里芋の煮物、ほうれん草のお浸し
おばあちゃんから送られてきたお手製のたくあんと粕漬け。




『はっ うっかり。大根おろし忘れてた』




急いで大根をおろして完成。
研磨くんと一緒に作っただなんて、記念に残る夕食だな…
日記にしっかり書いとかなきゃ…







「…穂波?食べないの?」







にやにやと悦に至ってた。








『食べる。 どう?美味しい?』

「…うん、どれもすごく美味しい」

『…よかった。 …わぁ、お味噌の量ちょうど良い。わたし好きこれ』

「…ん」

『お浸しも美味しいね』

「穂波が言った通りにしただけ…」

『段取りはそうだけどさ、やっぱ水気を絞るのとか塩梅があると思うの』

「…」

『だいたい初めてだと絞るの足りなくて水っぽくなると思うんだけど…』

「…それは穂波が伝えるの上手いから」

『…んー。 まぁ細かいことはいいや。 美味しい!
…研磨くんと一緒に作れたからそれだけで美味しいのに、もっと美味しい。』

「…だね、美味しい」

『…ふふふ』







美味しい美味しい言いながら食べて、
一緒に片付けをしていたらお母さんとお父さんが帰ってきた。







一緒に柿を食べて、お茶を飲んで、
もう少しだけ2人で過ごしたいなって思って2階へ上がる。







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