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【ハイキュー】   “波長”   【孤爪研磨】

第8章 栗と飴玉





駅に着いて、そのまま商店街へ向かう。




『研磨くん、何か食べたいものある?』

「…んー。魚。」

『わたしも!あと炊き込みご飯食べたいんだ。いいかな?』

「いいね。食べたい」

『じゃあまずは魚屋さん見に行こ』




魚屋のおじさんと穂波は旧知の中みたいな感じで話していて、
耳に入ってくる会話のテンポが心地良い。
鯖を買って捌いてもらって後で取りに来るらしい。

豆腐屋と八百屋に寄って、
それから魚屋に戻る。

穂波の鞄からは買い物バッグが2つ出てきて、
ビニール袋は極力もらないようにしてるみたいだった。
…ペットボトルも買わないって言ってたもんな。
こうやって、自然に押し付けがましくなくできるとこが、いいなーって思う。




2人で一つずつ袋を持って家まで歩く。





「一人のときも作って食べるの?」

『…うーん、作るは作るけど、すごいてきとーなの多いかな 笑』

「…てきとー」

『レッスン帰りとかだと一皿に全部入れました!みたいなサラダとか。笑
りんご丸かじり、とか。笑』

「…よくわかんないけど美味しそう」

『…ふふ。いつか作るよ。笑 
いまはたまにしか一緒に食べれないからちょっとだけ張り切ってる』

「…」





そういえばハワイに居る穂波と電話したとき、
とろとろしたジュースとか、果物だけとか、
ヨーグルトみたいなの掬って食べてたり…
そういうの朝ごはんって言ってたな

気候もあるのかもしれないけど





『あ、無理させちゃってない?いつも』

「…え、全然。無理なんてしなてない」

『…よかった。多いときとか、
気分じゃないおかずとかこれからあっても無理せずにいてね』

「…ん、大丈夫。無理はしない」

『…ふふ。研磨くんの言葉はいいなぁ。好きだなぁ』

「………」




そんなの言われたことない。
大して喋らないし…










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