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【ハイキュー】   “波長”   【孤爪研磨】

第8章 栗と飴玉


ー研磨sideー



ゲームがひと段落ついたとこで
体育館に向かう





「あれ、孤爪一人じゃん」

「運天さん一緒にいないんだねー」

「えーじゃあ、どこにいるんだろうねー」






…廊下歩いてると 周りがうるさい
…はぁ。

ずっと屋上でゲームしてたから手が冷えた。
両手を擦りながら歩を進める





体育館に入ると、穂波はステージの上に居て
サッカー部の2年が正面に立って告白?してるみたいだった





一通り聞き終えて、
穂波は黙ったまま空を仰ぐみたいに天井をみてる。

…考えながら上向いてるうちに今の状況忘れてるのかな






ステージの上にいる黒い服着た人が一人、
マイクを持ってきて穂波に渡す
付き合ってってわけでもないし、返事って何言うものなんだろ





はっとした様子でマイクを受け取って、
また少し黙り込む





『…ぇっと、そうだな
ノブくんとはそんなにまだお話したことがなくて
ここで、今までで一番、ノブくんの話を聞いたし、ノブくんのことを知れたと思う。

…で、思ったのが
ノブくんとわたしは結構似てるところがあるのかなって。
話のテンポ?とか、あと考え方も、今の内容だったらすごく似てる。

わたしにとって、彼氏がいることは誰かの思いを断る理由にはならなくて…
例えば想う相手に彼女がいても、諦める理由にはならないと思ってる。
多分、一緒だよね?』





「…え、これ、まさかのオッケー出るやつ?」

「いやここから、まだあんだろ」





周りがざわつく。

穂波は多分、いまここがどこで周りに誰がいるとか忘れてる。
受け取った気持ちに対して、自分の気持ちを真っ直ぐ伝えることだけをしてる。






『…で、一番嬉しかったのは それでも なんだろうなんだろうなぁ
研磨くんのことも うーん… 研磨くんのことも好きでいてくれてるというか
…ちょっとよくわかんなくなっちゃった』





………確かにあの2年と話し方似てるかも。






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