第8章 栗と飴玉
「今日、文化祭の準備手伝ってから穂波来るって」
部室でクロに伝える
クロ「お、見学?またボール出ししてもらう?」
「…まぁ、別に。どっちでも。穂波邪魔にならないし」
ほらやっぱ、忘れてる。
「ペアストレッチの相手、するって」
クロ「は?…は!?……あれまじでするの!?」
「…クロが言い出したんじゃん。てか返事普通にしてたでしょ、穂波」
クロ「いやいや無理無理。…修行になっちゃうじゃん」
「…ふ。笑 主将誕生日特別企画」
クロ「研磨に悪いし、断るわ」
「いいよ、おれは別に。…穂波、嬉しそうだったよ。今興味のあることに繋がってるんだと思う」
クロ「…」
「…なに?」
クロ「余裕だなぁと思って。…はぁ」
「…は?」
クロ「お前ら2人がマジでお似合いで、安定してて
それ見てるといろんな女の子に声掛けられても全然なびかないんだっつーの。
お前らみてると、腹いっぱい。
お前らみてると、俺もそういうのがいいとか思ってしまう」
「…よくわかんない」
クロ「はいはいそーですかー」
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練習の終わり頃に穂波は来た。
…って制服のままじゃん。
……いやいや、さすがに脚と脚が肌で触れるのはアウト
「穂波ー」
扉のとこで様子を見てる穂波のとこに行く
「これ部室の鍵。おれの鞄のとこにジャージあるから」
『あっ、そうだよね。急いで来たらうっかり…研磨くんありがとう。借りるね』
ほっぺに絵具つけたままで…かわいい。
今日はコーチきてるから
ペアストレッチ、海くんはコーチの直井さんと一緒にすることに。
直井さんは多分、クロが穂波を好きだと思ってにやにやしてる
最初遊びじゃないぞ、って言われてたけど
穂波にちゃんと知識があるのが伝わってオッケーが出たみたい