第7章 アイテム
ー穂波sideー
「今そっち行くー!」
周平が返事をする。
上のがゆっくりまったりできるけど、
帰る前だからきっとダイニングがいいもんね。
お茶を飲んで、みんなで外に出る。
カズ「…別にいいよ。送ってもらわなくて。スケボー乗ってくし」
『そんなわけにもいかないの』
周平「俺がカズマ送ってくってか、一緒に流してけばすぐだからさ、穂波駅まで行ったら?
んで、カズマ送ったら駅の方に俺が行けば帰りの夜道も安心っしょ」
『…ん、それがいいかもね』
カズ「………それなら穂波と歩いて行きたいけど。ま、いいよ」
周平「…笑」
『カズくん、今日は朝からありがとう。また来週もできたら嬉しいな』
カズ「…ん。デートの日またメールで決めよ。
研磨と鉄朗くんも………ありがと」
………!カズくんがお礼言ってる!
なんか感動…
研磨「…ん」
クロ「おぉ。またな」
カズくんと周平と別れて、駅に向かう。
『カズくん、何か話してた?』
研磨「…うん。スポンサーのこととか」
クロ「9歳そこらでいろいろ考えててすげーなぁ、あの子。研磨、油断してるとかっさらわれそ」
研磨「………」
『…ありがとうね。カズくんがお礼言ってたから。きっと、何かイメージできたんだと思う』
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駅で2人を見送って、家へと歩いてると周平が戻ってきた。
周平はスケボーから降りて、一緒に歩いて帰った。
「研磨って、すげー頭きれるやつだな」
『…ね。冷静で、周りを把握してるっていうか』
「…………俺好きだわ」
『わたしも大好き』
「…………研磨のことね。…な。面白いやつ」
『明日朝ごはん何がいい?』
「和食」
『はーい』
3年ぶりに会っても、
いつも通りでいられる。
ほんとーに楽チンな存在。
今日の4人の感じはとっても嬉しかった。
また集まれるといいナ
「…穂波、風呂一緒に入る?」
『…入るわけないデショ』
「今日研磨と入ってただろ〜」
『うん、お昼寝して汗かいたから』
「いいな〜一緒に汗かいて一緒にシャワー」
『今度一緒に汗かこうね』
「…。どうせスケボーってオチ」