第7章 アイテム
家に到着。
カゴとエコバッグとに分けてみんなで持って帰ったから
楽チンだった
お母さんがお風呂にお湯を入れてくれてたので
カズくんに入ってもらう。
周平たちはソファで過ごすみたい。
研磨くんはゲームしてる。
家を出る前に洗ってザルにあげておいたお米を土鍋で炊き始める。
別の土鍋2つにお湯を沸かして出汁を取る。
なーんの準備もしてなかったので、出汁パックの出番。
鶏胸肉の皮と脂肪をとって細かく切り、粘り気が出るまで包丁で叩く。
卵、お酒、片栗粉、塩、生姜のすりおろしと一緒に混ぜておく。
ゴボウはささがきにして水にさらしといて
他の野菜と豆腐類も切って、春雨は水に戻しておく。
豚ひき肉と、下処理して細かく切ったエビ、
さっき別で切っておいた白菜とネギ、生姜を
塩胡椒して一緒にこねて、餃子の皮で包む。
海老の水餃子。
出汁に、お野菜と油揚げをいれて煮込む。
鶏団子を丸めて入れて、丁寧にアクを取って、調味料で味付け。
今日はお醤油、みりん、塩。
カズくんがお風呂上がったのを確認して
餃子と春雨を入れて一煮立ちさせ
春菊を加えて火を止め蓋をする。
『できたよ〜』
机にお皿とか薬味、お漬物を並べながら声をかける
お母さんたちが宴を開いてる机にも。
お酒飲んでるし、小さめのお鍋で作っておいた
残っても、明日も美味しいし
みんなで鍋をつつくと、また一つ仲良くなれる気がする。
予想もしていなかった4人と一緒に鍋を食べてる〜って一人感慨深い。
締めは卵でとじた雑炊。ネギたっぷりのやつ。
美味しそうに食べてくれてよかった。
『また、いろんなお鍋、一緒に食べようね』
クロ「鍋ももちろん、俺は穂波ちゃんの定食が食べたいなぁ〜」
研磨「…クロ、調子乗らないで」
周平「…じゃあおれは〜、2人で遅めの朝ごはん♡」
研磨「………」
周平「…研磨、無言の突っ込み怖いです」
クロ「あ、カズくんの今日の動画見せてよ」
カズ「…ん。…穂波、ご馳走様。美味しかった」
『…うん、美味しそうに食べてくれてありがとう』
4人でカズくんのタブレットを覗いて動画を見始める
わたしはお皿を洗いながら
カウンター越しにその姿を眺める