第7章 アイテム
ー穂波sideー
研磨「ぴょんひゅんぴょんびゅんっ………」
クロ「?」
『あはは!笑 けど移動はひゅんだけでもできるよね。魅力的でしょ、スケボー』
研磨「……ん」
クロ「いやだいぶ面白わ〜 やらないにしてもおもしろい」
『…ふふ。そうやって世界が広がってくの楽しいよね。やるやらないはそれぞれで………
おーいしゅうへーい!カズくーん!ありゃ、2人とも行きすぎちゃった』
遅くなっちゃって商店街はもう閉めるお店も多いから、スーパーに来た。
お店を通り過ぎた2人が後ろから追いついて来る。
18:00。
『遅くなっちゃったし、準備に時間かからないお鍋にしようと思うの。
なんか、お鍋の具で入れて欲しいのとかあったら入れてね。
醤油ちゃんこにしようかなーとか思ってる』
周平「いれてほしい」
研磨「………」
周平「いれたの?」
研磨「………。」
(やっぱちょっと周平ウザい。悪ノリするとウザい。
てかなんで聞いてたみたいにその言葉に反応するわけ)
周平「…ごめん、もう悪ノリしないからっ 許して?研磨って分かり易いわ〜」
研磨「………」
スーパーでみんながそれぞれ見たいの見たりして
適当にバラけて、適当に集合する感じがわたしは好きだ。
このメンバーで、できるなんて想像してなかった。
幸せだなぁ
クロさんは一人でふらふらして、
研磨くんと周平は一緒にいるみたいだった。
カズくんとわたしがカートと一緒に回った。
鶏胸肉、ゴボウ、白菜、長ネギ、エノキ、椎茸、春菊……
春雨とかもあったらいいかな。
お豆腐に、油揚げ…
餃子の皮と豚ひき肉、海老も買っとこ…
『カズくん、遅い時間になっちゃってごめんね』
「ううん、研磨いるし。穂波のご飯好きだし」
『…カズくん。きゅんとしちゃうよ、わたし』
「…え。本当のこと言っただけ」
『あぁ、もうきゅんきゅん。デートの日また決めようね。今日はありがとう』
「…なにそれ。今言う?」
『言いそびれちゃうの、いやだから』
「…ん。俺も楽しいから」
レジに並びながら話してると、クロさんが来て
かごとエコバッグにつめてると研磨くんと周平もやってきて
みんなでお店を出る。