第7章 アイテム
先におれがシャワーから出て、水を飲みに行くと、
クロとカズマがソファにいた。
カズマはやっぱゲームしてる。
………おれもこんな風に見えるのかな。
「お。降りてきてる」
研磨「…クロ、どこ行ってたの」
クロ「外でなんか、スケボーのこと大人も混じってやいやいしてるのみてた」
研磨「…そか。あ、夕飯食べてく?」
カズマの隣に座って、携帯のゲームを開く。
クロ「…お前ん家かよ。笑 …お言葉に甘えてそうさせていただこうかな〜 周平おもしろいし」
研磨「…ん。ちょっと、遅くなっちゃったけど今から買い物いくって、夕飯の」
クロ「………」
研磨「…行く?」
クロ「笑。………仰せのままに」
研磨「…なにそれ」
カズ「俺行く。ってか、2人でずっと寝てたの?」
研磨「…んー、まぁ、寝てた。………カズマは親に連絡いれたの」
クロ(…話逸らした。穂波ちゃんの技を会得したのか…)
カズ「あ、しとかなきゃ。………うわ。SNSのDMエグい」
クロ「…あ、今日のプロポーズの?後で見せてよ」
カズ「…ん」
穂波が買い物かごを持ってこっちに来て、
結局4人で家を出る。
ガレージのとこで周平とお父さんたちが集まってた。
『あ、ここにいたんだ。…ちょっと夕飯の買い物行ってくるね。
カズくんも食べてくのに、遅くなっちゃった』
「はいよ、行ってらっしゃい」
周平「俺も行くわ〜 …カズマも流してこーよ!」
カズ「………」
カズマと周平はスケボーに乗って前を行く。
交通手段……ほんとだな。
でも移動中にゲームができないよな…
でも使わない時は鞄に括り付けたりして………
周平「……てか研磨!」
研磨「!」
周平は少し前の方で止まってこっちをみてる。
いきなり大声で呼ばれてびっくりするし…
周平「…穂波の目とか顔とか、っていうかもう全身がトロトロしてるんですけど。研磨のせい?」
研磨「………」
『!』
周平「ひひひ 笑 図星。あーおもしろっ」
そう言ってまた、スケボーで先をいく。
板を回したり、縁石をつかってなんかしながら進んでる。
確かにひゅんじゃなくてぴょんひゅんぴょんびゅんっだ…