第6章 層
布団に入ると穂波はするすると寄ってきて
左肩にに頭を乗せ、
服の下に手を入れて俺の身体に触れ、目を瞑る。
手は、動かさない。
ただ触ってたいとか、そんな理由なんだろな。
「………」
1時間くらいでいいのかな。
ポケットから携帯を出してアラームをかける。
・
・
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〜♪〜
アラームの音で目が覚める。
いつの間にかおれも寝ちゃってた
穂波はおれの肩から落ちて脇にすっぽり収まって、
まだすやすやと寝てる。
・・・・・。
髪を耳にかけて頭を撫でる。
「穂波、そろそろ起きる?」
…。反応なし。
つんつんしてから頬にそっと口付ける。
今度は耳元で
「穂波〜、買い物いこ」
『…ん』
返事はしたけど起きてない。
もぞもぞもと身体を動かして、また寝る。
………。