第6章 層
穂波の手に優しく取り出され
包まれているそれはもうしっかり硬く熱くなってて
またも予想外の展開に頭はついていかないのに
身体はどんどんと反応して、熱が一点に集まっていく
穂波は舌を出して先端をちろりと舐める
あーー、もうちょっとやばい
なにこれ
感覚的なのと視覚的なのと理性吹っ飛びそ…
だんだんと舌全体を使って頭部を刺激してくる…
ううう………やっばい
「…ちょっと……」
言いかけたところで、パクリ
いきなり咥え込まれる
するすると根本まで加え込み
下からおれを見上げる穂波
どうせおれの顔が見たい、とかそういう理由でこうなってるんだろうけど
こっちから見るその姿は、反則で…
口の中にあるものが、もう一回り質量を増すのがわかる
…ちょっと、本当にすぐ出ちゃいそうなんだけど…
吸い付いたり、舌を絡めたりしながら頭を動かす穂波
口内の暖かさとか、舌の動きとか、狭さとか、この景観とか…
初めて体験する心地よさに溺れてしまう……
「…ん………」
漏れた声を聞いてか
さっきより強く、より深く吸い付いてきて
喉の奥に先端が当たる
苦しそうでいやらしい表情のまま、頭を動かし
手も使いながら刺激を与え続けてくる
「…あ、ちょっと………穂波、もうッ………」
こちらを見上げて小さく首を振る穂波
眉をしかめて目を潤ませて…たまらない表情……
脚を掴んでる手に力が入り
吸いつきも強くなる。
「…………ッ」
出た。穂波の口の中に。
慌てて抜こうとしたけど
優しい目をしてこっちを嬉しそうに穂波が見ていて。
全部出した。
全部出したと思ったんだけど
穂波にもう一度優しく吸われると残ってたのがピュッと出てくる。
…やばい
「穂波?」
穂波の口からそっと引き抜く。
「…あ、それ。どうしよう。ティッシュ…」
閉じたままの口になにが入ってるのかなんてわかってる。
唇の端から白いものが少し垂れてるし…
『…ん……』
ティッシュを渡すと、口元をゴソゴソしてから
笑顔で抱きついてくる