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【ハイキュー】   “波長”   【孤爪研磨】

第39章 scenes


ー穂波sideー





BBQが終わって、みんなを見送って。






研磨くんは泊まってくから、
今は一緒に布団に入ってくっついてる。







「…ねぇ、穂波」

『…ん?』

「スケボー行けないとか勝手に決めてごめん」

『え、あ、ううん。全然』

「穂波がお母さんになっても、好きなこと好きにしてて欲しい」

『………』

「だからあれするなとか言うつもりないんだけど、気が付いたら口走ってた。
まだ受精したかもわかんないのにおかしいよね」

『………』

「…ちょっと自分の暴走についていけてない」





暴走…
暴走というにはあまりにも可愛いものな気がする。






『…ふふ。 嬉しいよ。
わたしのことと赤ちゃんのこと考えてくれてありがとう』

「………」

『とりあえず、スケボーだけはやめとくね。
ダンスもヨガもサーフィンも普通にしたいなって思うけどいいですか?』

「うん」

『…なんかまだきまってないのに、擬似体験してる気分』

「…だね。 なんかよくわかんないけど、すごい、静か」

『…ん?』

「いろいろ考えてるし、さっきみたいに勝手に暴走もするし、でもなんていうか。
ここにもしおれたちの子がいるなら、って思うと心の中がしーんとする」






わたしの下腹部に手を添え研磨くんがそんなことを言う。






『…ん。分かるかも』

「………」

『………』

「矢印みたいな」

『うん』

「おれの矢印がこっちに向くっていうより、
ここから圧倒的な光と強さで矢印を示されてる感じ」

『うん』






だめだ、今日何度も我慢した涙が溢れてくる。







「…穂波?」

『なんでもないよ、幸せで泣けてきた。
赤ちゃんが来てくれても、もしまだ行かないよーって普通に生理がきても。
わたしは幸せ。 研磨くんがいてくれればそれだけで幸せ』

「…ん。おれも」

『大好き』

「…ん」






それから優しい優しいキスをして。
抱き合ったまま、おやすみも言わずいつの間にか2人とも眠ってた。











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