第39章 scenes
ー穂波sideー
「おっじゃましまーーーす!!!」
周平とクロさんとそれから、梟谷のみんな!
「かっけー家だな、おい」
「穂波ちゃーーーん!」
『かおりさーん、雪絵さーん!嬉しい嬉しい嬉しい!』
「穂波ちゃん、久しぶり。お土産、ここに置いておけばいいのかな?」
『京治くん! うん、今行く! ありがとう!』
かおりさん、雪絵さんに挨拶を済ませ、テーブルのとこへ。
何も置かないでおいたダイニングテーブルが
みんなからのお土産でいっぱいになる。
音駒のみんなからは果物、ジュース、お漬物。
というか、マンゴスチン!!
大好きなフルーツがあって、すごくすごく興奮した。
梟谷のみんなからはジュース、パン、お菓子。
お菓子、梟谷の近くにある個人店のものらしくて、
雪絵さんのおすすめだって。
んー、食べるの楽しみだなぁ…♡
『じゃあもうとりあえず、食べてもらおか、ね、カズくん』
カズくんが朝から手伝ってくれた。
「…ん」
「わーーー!えーーー!研磨くんの弟!?」
「…はぁ」
光太郎くんの勢いにドン引きしてるカズくん。
『カズくんはわたしのお友達であり、スケボーの先生です。
研磨くんの友達でもあります。
カズくん、光太郎くんだよ。 試合観たよね、代表決定戦』
「うん。エグいの打つ人」
「ぉあー!!!よろしくねーー!カズくんーー!!」
光太郎くんは関西の大学に通うんだって。スポーツ推薦とかなんとか。
来週には引っ越すらしいから、今日、これができてよかった。
『ツトムくーーん、とりあえず食べ始めようと思うんだけど、来れるー?』
外でタバコ吸ってるツトムくんに声をかけて
みんなにツトムくんを紹介して、それからいただきますの乾杯!
巻き寿司いろいろ、稲荷寿司。おむすび
焼肉風に味付けしたお肉の巻き寿司も作った。
光太郎くんの好物は焼肉だったはず。
生春巻きとか唐揚げとか、たっぷりのサラダとか。
菜の花の辛子和えも作った。
まぁとにかくいろいろ。
食費は…お兄ちゃんが出してくれた。
ツトムくんから話を聞いたらしくて、
頑張る若者には美味しいメシをー!って。
だから、おかげさまで、結構豪華だ。