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【ハイキュー】   “波長”   【孤爪研磨】

第38章 シロワニ


ー穂波sideー






「でも、今言ったこと聞く限りはさ…」






前、この話を友達にしたら変態だって言われた。
何がどこをどうとって変態なの?って聞いたけど、
全部が変態だから説明しようがないって。

研磨くんは何て、言うかな。







「穂波はやっぱり借りてるって意識もありそうだけどね」

『へ?』

「地球に還るとき、とかそういうそもそもの感覚が」

『………』

「よくわかんないけど、まぁしっくりくるかな。その方が」

『…?』

「寝ながら、生まれ変わったら鯨になりたい って言ってた。穂波」

『へぇ…』





そんなこと、夢で思ってたっけ。
夢の中ではもう生まれ変わるとかじゃなくて、
溶けて消えてたのに。






「次もまた会いたいなって思った」

『………』






それで、プランクトンか。

プランクトンになって会いにくるとか、
すごい永遠みたいな旅の中、出会いは一瞬って感じだな…







「生まれ変わりとか魂とかよくわかんないけど、
もしあるなら何度でも穂波に会いたいし会えると思う」

『…ん』

「でも今は、ここに穂波がいるからそれでいい」

『…ん』

「そろそろあがろうかな… のぼせる」






わたしももう随分ほっかほかだったので
2人で上がって身体を拭いて服を着てるとお母さんたちが帰ってくる音がした。
















お母さんたちにお帰りって言って少し話して部屋にあがる。
一つドラマ観よう、ってなってSUITSを観た。久々。
スクリーンじゃなくて、MacBookを脚に乗せて、ベッドに並んで。
なんか、新鮮できゅんとした。






はぁ〜楽しい一日だったなぁ〜



パソコンを片付けて、電気を消して、
ごてん、とベッドに寝転がると研磨くんがすっと覆い被さる。






間接照明はついてるのでわたしを見下ろす研磨くんの表情が見える。
優しくて、綺麗で、落ち着いていて、それでいて色を孕んだ魅力的なその、表情。










*裏が苦手な方はP1756へ*
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