第38章 シロワニ
ー穂波sideー
餃子、春雨と卵の中華スープ、蒸した青梗菜に塩と胡麻油、豆苗とツナの和物、
湯豆腐に中華だれかけたの、人参のマリネ、ひじきと紫玉ねぎのサラダ
「うまそ… いただきます」
『いただきまーす!』
「…笑」
研磨くんはわたしの餃子好きがなぜかツボらしく、
しばしばこうして、にやにやしてる。
なぜそんなに?とも思うけど
にやにやした顔も大好きだから。まぁいっかってことにしてる。
「あれ、おれ結構食べれるかも」
『ほんと?いっぱい食べてね』
餃子をたっぷり食べるつもりだったので、
副菜は小皿にちょっとずつ盛った。
研磨くんはぱくぱくと餃子を食べて、
スープも飲んで、副菜もちょこちょこ突いて、結構食べた。
何個食べたんだろうねって残った数を数えたけど
90個作って14個余ったから、
研磨くんはきっと30個は食べたねってことになった。
3袋買ってよかったね、とか、
他にもおかずあるからないならないで足りるけど、とか
でもあると食べたくなるね、とか言って。
おなかいっぱーいって言って、
お皿を片付けずに座って話してたら、
この餃子冷めてても美味しい、とか言って箸が動いて
結局お皿に残ってた餃子も2人で食べ切ってしまった。
「…あー こんなに食べたの初めてかも」
『ふふ…』
「穂波はいつもこうなるの?餃子のとき」
『…うん』
「…笑 じゃあいつも40個なんてものじゃないじゃん絶対。
50個は食べてるねきっと」
『………』
「アキくんとかいたらほんと何個包むの?200個とか?」
『…ん。それとおかずとお兄ちゃんはチャーハンとか。
今はどうかな、わかんないけど、高校生の時はそんな感じだった』
それからしばらくだらだらして、
よいしょって2人で立ち上がってお皿を洗って、片付けをして。
ソファでごろごろする。