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【ハイキュー】   “波長”   【孤爪研磨】

第38章 シロワニ


ー穂波sideー




どうしよ、お昼時過ぎちゃったなぁ…
軽く何か食べて、早めに家で夕飯がいいかな。






このまま何も食べずに…は流石にお腹空くよね。
2人ともお腹空いてるのに歩くことにしたわけだし…







「穂波、あの…さ、おれ…」

『…ん?』

「んーと… 餃子食べたいな、とか」

『ほんと!? うん!食べよう食べよう、中華料理のお店、駅の方にあるかな?』

「あ、いや、一緒に作って食べるのはどう…かな…」






久々に研磨くんがちょっと、恥ずかしそうに喋ってる。
餃子作ろうって、そんな恥ずかしいかな?






『うん!それすっごく嬉しい!わーい』

「…ん」

『じゃあ今日帰りに材料買っていこうね』

「…ん。 その前に何か食べれたらいいなとは思ってるんだけど… あ」

『…ん?』

「穂波、たこ焼きって祭り以外では食べないの?」

『ううん、そんなことないよ』

「あそこ、移動販売の店きてる。 食べる?」

『うん、食べる! お腹空いてたもんね、嬉しい嬉しい』

「…ん」

『………』

「………」

『けーんまくんっ』

「え、なに」

『どうかした?』

「…いや、別にどうも」

『………』





何か考え事してるっぽいけど、まぁいいや。
研磨くんは話したいことは話してくれる。






「…無計画すぎたかなってちょっと反省してた」

『え?』

「明日穂波の誕生日だから今日一緒にいるのに、お腹空かせちゃったし」

『………』

「夕飯も…」

『…うん、それが今のわたしたちって感じがしてわたしはすっごくすきだよ』

「…ん、だね」

『うん、だよ』

「…ん」

『研磨くん、わたしにいっぱい甘えていいんだよ』

「え?」

『わたしもいつも研磨くんにいっぱい甘えてる』

「………」

『わたしが今幸せなのも嬉しいのもご機嫌なのも、
研磨くんはきっとちゃんとわかっててくれて、
でもそうやってちょっと考えちゃったんだと思う。合ってますか?』

「…ん」

『んーと…』






いつも研磨くんなんて言ってくれるっけな…
















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