• テキストサイズ

【ハイキュー】   “波長”   【孤爪研磨】

第37章 powder


ー月島sideー






「おーあの人速い速い。 小さいよなー、中学生?高校生かな?」

「えーいやあれくらいの大人もいるだろ」






…多分それは高校生女子、かな。
行ったはいいものの、って感じの恐る恐る滑る人たちの中、
僕が見た中では3人ほどさくさくと滑ってる人がいて。
うち2人は男性だった。

で、今降りてきてるのは穂波さんだ。
穂波さんは160cmくらいで別に小さくないけど
多分、男と想定して小さいと言われてる







壁を滑り降りてそのまま僕のところへくる







『蛍くん! 雪だるまにならずに済んだ!』

「…笑 そういうこと言う人の滑りじゃなかったですよ」

『気持ちよかったー パウダー、すごいいい。蛍くんもできると思う』

「いや僕は遠慮しておきます」

『…ふふ』







「うぇーい、度胸あんねー君」






男2人が寄ってきてグローブをはめたまま手のひらを合わせてる
…初対面だよね?






「わざと急なとこ行ってたでしょ」

『ねー、際のとこが角度あるっぽかったから』

「きもちーよね、今日のパウダーすげーいい」

『うん、すっごい気持ちよかった。昇天した気分』






…何言ってんの穂波さん。







「…ぶはっ まじでいい度胸。 もっかい行こうよ、俺たちと一緒に滑ろー』





僕のことはスルーで普通に誘うってわけか。
気持ちいいことに目がない穂波さんのことだ、
ここで行くって言っても僕は傷ついたりしない。
でも、この男たちへの嫌悪感は隠せないだろうな






『ううん、これから蛍くんとまた滑りたいから。楽しんできてねー』






…僕の腕に腕を絡めながら 普通にそう言ってのけた。
なんだろ、普通に。 威嚇でもなく。 僕への媚びでもなく。

この、普通さが… 僕を謎の高揚感へと誘う。







「なーんだー ごめんごめん。そういうことなら!」

「じゃ、また会ったら次は一緒に滑ろうね〜」






この人たちも、ナンパや出会い目的でここに来てる人なわけじゃないし。
どっちかっていうと、穂波さんみたいに気持ちいいを大事にしてる、
スノボが大好きな人たちなんだろう。

思いの外あっさりと、去っていった。










/ 1804ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp