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【ハイキュー】   “波長”   【孤爪研磨】

第37章 powder







『周平はね幼馴染なんだ、親同士も仲が良くて』






大学生が去ってから穂波さんが軽い説明をしてくれた。
小さい頃からあんな人と滑ってて、
それにお兄さんだってプロサーファーだし…

っていうかお兄さんも世界ランク入ったってニュースで取り上げられてたよな…

サーフィンができればスノボができるってわけじゃないんだろうけど、
普通にお兄さんも上手いんだろうし。

なるほど、この人はそんな中で普通に体得してったのか。







「スノボがうまいのはそういうわけか」

『上手いかどうかはおいておいて、
でも、レベル上げしてくには良い環境は整ってたかな、とは思う』

「…ですね」

『まぁそんなことはいいじゃないか!』

「…笑 なにその口調」

『ただただ、気持ちよく滑ろう。 一緒に来たんだから蛍くんと一緒に楽しみたい』

「僕は普通に気持ちよく滑るんで。
穂波さんも普通に気持ちよく滑ってください。
下で待っててくれたら全然、構わないですよ」

『え?』

「カービング、エグいのできるでしょ。見てみたい」

『………』

「いやわかってる、見せるためにはできないの知ってるけど、
自分の気持ちよさを優先してもらって良いよってこと」





この人の性格だ。
絶対結構なスピード出せると思う。

理由なんてひとつしかない。

気持ちが良いから、だろう。







「行きますか」







ナイターはもう始まってる。
ライトアップされ、ゲレンデの空気が変わる。
そして人の数も格段に減る。








ただただ、気持ちよく滑ろう。 か。
穂波さんらしい。




ていうか、ツリーランでもなんでも、
いやただの散歩ひとつとっても、君はいつもそんな感じでしょ。









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