第37章 powder
ー穂波sideー
「やっぱ所々わかんねーな」
白布くんは今書き直してるのを読み終えてそう呟いた
『アカデミックな単語に直したしたとこもあるからちょっと難しいけど
内容はたかだかわたしの言うことって感じだよ』
「これを完成させて提出すんの?」
『いやまだ時間はたっぷりあるし、これは練習。
彼が助言してくれたのは内容は花丸もらえたりもしてて…
だから最終的にこのまま出そうってのもあるかもしれないけど
これからどんな経験するかわかんないし。
今は脳みそ鍛えてる感じ。 考え方、落とし込み方、伝え方、まとめ方…など』
「…へぇ 穂波って意外と真面目」
『あはは!笑 真面目かはわかんないけど、楽しい』
「なんか読むのに脳みそ使ったら甘いもん食いたくなった。穂波は?」
『うん、食べよ。ちょっとさ、わたしたまに押し寄せるすごいのきてるんだけど』
「…は?」
『パフェ食べたい』
「…」
『豪華なやつ』
「…ひとりで?」
『それが無理だから、白布くんに相談したい次第です』
「いいよ、一緒に食う」
季節のパフェ。
2月だからバレンタイン色が強い
いちごとチョコ。
ダブルチョコレート。
チョコとマスカルポーネのティラミス風。
『そっか、バレンタイン。白布くん、選んで?』
「は? いいわそんなん」
『でもせっかくだし』
「ここは割り勘でいきたいしいいんだよ。
バレンタインくれるっつーなら、何か送って。俺も送って返すし」
『…そっか』
それもそうだな
わたしも送りたい!
『じゃあ、いちごモンブランパフェにする。いい?』
「うん …コーヒーお代わりたのもっと」
そうしてわたしと白布くんで一つのパフェをつついた
フレッシュないちごが上にも中にもいっぱい。
しっとりとしたスポンジ、苺のムース、苺のソース、
コーンフレーク、苺のジェラート、苺のアイスクリーム。
そして、苺のモンブランクリームがたっぷり
「意外と腹が軽い」
『ねー♡美味しかったぁ。ここきっとケーキも他のパフェも美味しいね』
ボリュームたっぷりだけど
レモン果汁かな、さっぱり感が強くて。
わりあいぺろっと食べれた
「また来いよ、練習みに。 っつーか、俺に会いに」