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【ハイキュー】   “波長”   【孤爪研磨】

第36章 たぬき






足を上げて履くの手伝ってくれるから
こんなのするの初めてだけど簡単に履かせれた





「私さ、イスラエルにいたことがあって」

「…へぇ」

「文化人類学ってわかるかな、大学時代のめり込んでね。
イスラエルに特に惹かれて、留学した。

それで大きなお家に住んでるいわゆるお金持ちの家の子たちもさ、オムツしてなくって。
だからね、トイレに行くのも早いの。
最初はおまるだったり、その子なりのトイレなんだなーって場所、庭の一角とかでするんだよね。
気持ちよさそうだなぁ、って思ってみてた。

ハルが生まれて、布おむつにしてたんだけどどうせ漏れる時は漏れるからもういいやって。
おむつしないことにしちゃった。

おまるのとこに行って教えてくれるようになったんだけど、まだ成功率は五割ってとこかな。
遊びに集中したりしてると、あ、出ちゃったーてなる。笑」




…なんでもないことのように言うけど
日々の中で五割はおしっこを漏らされるってそんなケロッとしてられることなのかな

成功した方の五割だって自分で座ってして
自分でそれをトイレに流しに行くわけじゃないし。
結局世話しないといけないよね

そもそもおむつしてたって
自分で脱いで拭いて新しいの履くわけじゃないし。
すごいな。 普通に尊敬

…ていうか





「うんちは?」

「うんちは大丈夫!下痢気味の時はオムツして。それ以外はちゃんと教えてくれる」

「…へぇ」




当たり前にオムツしてるものじゃないのか。
ていうか布おむつってなに。 布のおむつってこと?
知らないことが多すぎる





「わ」





萌さんと話してたら、
いきなりハルくんにほっぺをペチペチされた



いつのまにかハルくんの足元には絵本が数冊積まれてる




「絵本、読むの?」

「んー!」




赤ちゃん向けっぽいのから
普通に字が多そうなのまで手当たり次第持ってきた感じ




「どれ読む?    …え」




一冊手に取ったかと思うとおれの脚にとすんっと座った。
…ちっさ。 それからなんかやわらかいな。
ズボン履かせた時も思ったけど。
穂波とはちょっと違う柔らかさ




手に持ってた絵本は、よくわかんない絵本だった。
でも、なんかおもしろいって気持ちもわかる気がする




もこ もこもこ。









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