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【ハイキュー】   “波長”   【孤爪研磨】

第36章 たぬき






…いや、十分かっこいいと思うけど。

そんなこと言う必要もないかなと思って。

ふーん、とだけ言った。






「ふーん、て!笑」

「…あ」




出会った頃から穂波がちょこちょこと歌ってる曲が
車の中で流れ始めた。





「これ、なんて歌ってるの?」

「あー、穂波この曲好きだよなー。原曲聴いたの初めて?」

「うん」

「なんて歌ってるのって言われてもなー どこ、どこの話?」

「…じゃあサビ」

「…サビ これってサビどこから?」

「………」

「自分で読んだ方がいいんじゃねーかな。
和訳って1か100かみたいなとこあるし」

「………」

「それか穂波に直接聞くか。 なんで聞かねーの?」

「………」





I’m yours…っておれのってことでしょ。
穂波が歌ってる場合。
わたしはあなたの、って言ってるんだから。

そんなのわざわざ聞くの変な感じ。





「くくっ 研磨お前ほんとかわいいな。多分読んでもへーって感じだと思うぞ。
お前らは多分それがデフォルトだから」

「…? 初期設定?」

「見栄とかはらずにゆるーくいこう、自然の流れに身を任せて、的な。
だからためらわないよ、だっておれは君のものだから って」

「………」

「多分要約するとこんな感じ。
でもすげーいい歌詞だから、英語のリリック自分で読みな。次期ジュケンセイ」






それから途端に進路の話になって、
結構細かいことも話した。

穂波の進路のことも含めて。






だんだん眠くなってきて、起きた時にはもう朔さんのアトリエだった。
ブランケットと寝袋がかけられて、車内に放置。






「…さむ」






鞄と水筒と車の鍵を持って車から出る。











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