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【ハイキュー】   “波長”   【孤爪研磨】

第36章 たぬき


ー研磨sideー





1月26日(日)
終日オフ。





アキくんと出かける約束をしてる。
穂波には内緒じゃない。





この間の水曜にアキくんは帰ってきて、
翌日におれん家に挨拶に来た。
クリスマスのパソコンの件、お騒がせしましたーって。
知的な感じも、相手に気を遣わせないフランクな感じも、さすがだなって思う。
それから穂波とやっぱ似てる。

クロも知的なとこはあるし、フランクさもあるけど、
クロはどうしても胡散臭い。
詐欺師感が抜けないっていうか。
アキくんには詐欺師感が全然ないな、って思う。






今日はアキくんに特に意味はないけど付き合って、って前から言われてた。
帰国してからも仕事詰まってるのに、
貴重な終日オフをおれと過ごすんでいいのかな?って思ったけど、完全にオフってわけでもないらしい。

朝おれん家の前に迎えに来てくれて、
今は神奈川の方に向けて車で向かってるところ。

…とりあえず海の方へ行くって。














何件か昔お世話になったサーフショップとかを回って、
それからちょっと仕事の話してくるからって1時間くらいカフェに放置された。
ガラス張りの壁から海が見えるカフェ。
流木とかがインテリアになってて、なんか。
海っぽいというか。 …なんであれ、センスよく纏まってる。





穂波はこういうとこに住みたいのかな。
…どうなんだろ。 海にはいつでも行けるようにしたいな。
おれは別にどこにいても生活スタイルは基本変わらないと思うから。






アキくんとのドライブはなにがどうってわけでもないけど、良い。
なにも苦痛じゃない。 

意味のあるようなことを話したり、なんでもない話したり。
全然喋らなかったり。おれは寝たり。

らく。





「研磨お待たせ〜 メシ食った?」

「いや、まだ。 アキくんは。 食べてきたの?」

「かわいい研磨が待ってるからって、断ってきた 笑」

「………」

「ここ旨いからここで済ませてこ。 そんでこのあと朔ん家な」

「え、そうなんだ」

「yep」

「前赤ん坊だったの、大きくなってるだろうなー ハル」




…穂波、名前言ってた、そういえば。
何月生まれって言ってたっけ。









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