第36章 たぬき
「…う………」
小さく声を漏らし、
また打ち付けるように前後に腰を振る
イったばかりの身体に
強い刺激が気持ちいいのか苦しいのか…わからない
いや…気持ち良すぎて苦しい…
研磨くんはわたしの唇に人差し指を這わす
ぷに ぷに つーっと動かし
そのまま唇の割れ目に指を押し込んでくる
口をそっと開いて受け入れると
舌を刺激するようにつんつんする
その指を絡めとるように舌を動かすと、
研磨くんはふっと小さく笑みを溢した
打ち付ける律動が激しくなり速度を増していく
研磨くんから溢れた笑みによりふわっとした空気は一瞬にして消え去る。
激しく、苦しく、最高に気持ちいい快楽の波に飲み込まれていく
研磨くんが身体を前のめりにすると
さらに腰が浮き、 もっと奥に当たる
「…あー イく」
『…あッ …んんッ …研磨くんッ…』
「…ん 穂波ッ…」
研磨くんがわたしの名前を呼んだのと同時に
わたしのナカで研磨くんのが愛おしく脈打つ
どぴゅどぴゅと膜の内側に欲が吐き出されるのがわかる
「…はァ………無理…… 気持ちよすぎた……ダイジョーブ?」
『…ん すき すき 研磨くん、すき』
「…ん おれも」
水筒の水をごくごくっとのんでから、
優しく甘いキスが落とされる。