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【ハイキュー】   “波長”   【孤爪研磨】

第36章 たぬき












放課後、クロさんと一緒に帰って
そのままクロさん家に。

まるでカップルのようで気分が良いとクロさんは言ってた。

入試の英語の勉強を教えるなんて初めて。
とりあえずセンター試験(2013年なので!)の過去問で
間違えたとこ、わかんないとこ、当てずっぽだったとこを見直していく。
特に問題はないんじゃないかな、と思う感じだった。

センター試験の問題は他の日にやってもらって、
これからあと1ヶ月ちょっとは志望大学の過去問で同じことをすることに。
ちらちらと過去問を読んだけど、
結構レベルが高いとこもあってわたしも勉強になるって思った。
クロさんが文系に入るからなのか、どうなのか。
日本の入試のことはよくわからない。

よくわからないし、講師でもないんでもない上、本番はすぐそこなので
ほんとにクロさんが普段やってることの補佐的な。
クロさんのわからないとこを理解して応用できるかな、ってくらいまで紐解くというか。
ためになってるの?って一瞬疑心暗鬼になったけど、
あーなるほどねェ!とか言いながらじゃあこうなら、こうってことか…
なんて言ってる様子をみると安心した。



一旦勉強は切り上げて、部屋でクロさんと喋る。ちょっと休憩。



「俺今すげー悩んでんの」

『…ん?』

「今度から穂波ちゃんに着替えてからうちに来てもらうか、
俺が穂波ちゃん家に通うか、
それかこのまま制服で家に帰って穂波ちゃんの生脚を拝みながら勉強するか」

『…笑。クロさんのご都合の良いように。
センター試験の後はクロさんは学校来るの?』

「どうすっかなーって。…でもまぁ、家でやるべきだよなと思ってる」

『そっか。タブレット使ってさ、他の科目のわかんないとこ、
周平に聞くこともできるんじゃない?
もしクロさんがほんとに周平にみてもらいたいなら聞いてみるけど…
周平はね、教えるのすごい上手だよ。
努力して理解したわけじゃないのに、噛み砕いて教えれるのは周平のすごくすごいところ』




周平の学年は高2だけどカナダでは飛び級の誘いが何度も来てたらしいし。
高3の問題は余裕でわかるはず。
学問にはこれっぽっちも入れ込む気がないから、
全部蹴って学校では遊ぶように過ごしてたみたいだけど。




クロさんは是非頼む!とのことだった。





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