• テキストサイズ

【ハイキュー】   “波長”   【孤爪研磨】

第35章 fun


ー研磨sideー






烏野の試合が終わると
穂波がたたたっと隣に来て
何を喋るわけでもないけど並んで歩き出す。





…かわいい。





階段を降りてると、





「運天アキの妹っちゃね!」





にっぱぁ って笑って、狢坂のセッターが穂波に近付いてくる。
しかも、アキくんのこと知ってるって。






『えっ 何でわかるの』

「有名やけんね、運天アキの妹は綺麗でかわいくって色っぽいって」

「………」

『いやそういうことじゃなくって、お兄ちゃんのこと知ってるの?』

「俺の従兄弟、ルイっていうんやけど、一緒に中継見たり、
ちっさい時は宮崎で大会ある時はたまにみに行ったりしたっちゃね」

『え!ルイくんの従兄弟なの!学校は熊本?』

「うん、ルイは宮崎やけど、俺は熊本っちゃね」

『あ、研磨くん、ルイくんってね、宮崎出身のサーファーでね、お兄ちゃんとも仲良い人なんだ』

「…へぇ」

「あ、すみません、一緒にいるところ。俺、臼利満です!名前聞いても良い?」

『みちるくん… なんてかわいい名前… なんてかわいい笑顔… そしてなんてかわいい訛り…』





穂波が明らかにキュンとしてる





『穂波です、よろしくね。こちらが彼氏の研磨くんです。
また海とか、どこでも見かけるなんてことがあったら声かけてね』

「あーなんだー彼氏さんやったんかぁ… 残念やっちゃねー
こんなとこで会えたからこのまま遠距離恋愛みたいなことできるかなー?とか思うたんだけど」

「…」

『あはは!ほんと、かわいい!じゃあ、ルイくんにもよろしくね。あ、ななみんにも!』

「えーもう行っちゃうんかー… そんなら次会った時は、なんかしようね!」

『…? なんか? うん、なんかしよう。いきなり団子食べよ!』

「いきなり団子な! 約束っちゃよ!」

『あ、やっぱたこ焼きにする』

「…笑」

「なんで?」

『海で会う確率が高そうだし、と思って』

「なんでもいいから、なんか食べればいいね!」

『うん、じゃあまたね。声かけてくれてありがとう』





…あーよかった。普通かはわかんないけど、普通に終わって。
明日はもうここ来ないし。
あのセッターがもし本気で来たら、結構面倒だろうなーって思う。



/ 1804ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp