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【ハイキュー】   “波長”   【孤爪研磨】

第5章 夏


ー研磨sideー


穂波が助手席に乗るのは、
おれらよりも行き先に詳しいからどこに行くかとか決めるのに良いと思った。

遊児とカズくんの間に座ることになりそうで
それはちょっときついなと思ってカズくんを説得する。
遊児はなんで後ろにきたんだろ。



カズくんのスケボーがみたいっていう穂波の希望で練習場に行くことになった。
遊児はいかにもスケボーしてそうだけど、
おれら3人は練習を改めてみるのは初めてで見てるだけで楽しい。

やってみるか聞かれたけど
今日は3人ともみてるのが楽しかったのか
みんなが滑ったり飛んだりするのをみて過ごす。
ツトムくんは途中から写真を撮り始めた。



穂波が隣に来て一緒に見てたんだけど
カズくんがやってきて


「…ちょっと、穂波。もっと練習して一緒にパークデートできるようになってよ」


って言ったのにはちょっとびっくりした。
昨日も果物口に入れて、とか普通に言ってたけどあれは何なんだろう。



そう言われて穂波は
それまでしてたよりちゃんと練習をしだして
その様子はおれから見たら普通にできてるように見える。
上手いの基準をカズくんに合わせたら、そりゃ下手なのかもしれないけど…



クロ「うひゃあ〜派手に転んだ」

夜久「いたそうだな〜 下、コンクリートだよな?」



穂波は最初平地でノーリー?とかいうジャンプを練習してたんだけど
五段の階段になってる上からジャンプして下に降りるってのをやろうとしたんだと思う。
着地するときにボードと身体の軸がずれたのかそのまま後ろにすっ転んだ。
ボードは速度を保ったまま前に滑っていく。


穂波はしばらく蹲って痛そうにしてたけど
起き上がったかと思ったら楽しそうに笑い出した。



「………笑った」

クロ「何がどうおかしかったんだ?」



穂波がもう一度上に登ると
カズくんが手本を見せた。
…軽々としてるな
何か説明をして穂波がもう一度助走を始める



夜久「…うわぁー……」

クロ「見てて痛い」



踏み込みのタイミングがすこし遅かったのか
階段にお尻から落っこちてそのまま下に転がっていく



仰向けになって暫く転がっていた穂波は
ぴょんと立ち上がってまた登っていく







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