第5章 夏
夜久「研磨に懐いてるのか、研磨に対抗してんのかわかんないね」
カズ「ノーリーできるようになった?」
ノーリーは前足で板をキックしてジャンプするトリック。
前にカズくんとスケボーしたときノーリーを一緒に練習した。
『うーん、かろうじて…高さでないからステアとかは無理。…まだまだかな』
「…スピードがたりないのかもね。…ちょっとやってみて」
『ぇえー今日はいいよ〜 また教えて?』
「…ダメ」
『…ごめん、みんな少しだけ待っててね。あ、ショップでドリンクも売ってたから…』
クロ「大丈夫大丈夫、面白いよ?バレー漬けの日々だから」
『…ん』
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カズ「…まぁ、結局何度もやって感覚掴むしかないもんね。でもだいぶ高さでたんじゃないの」
『うん、ありがとう』
カズ「…お腹空いた」
『…ふふ。ねぇ最後にもっかいパイプ滑ってるのみたい』
カズ「……ん」
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みんなのとこにいって一緒にカズくんをみる。
上手だな〜 力が抜けてて、全部の動きが軽やか。
研磨「………よく知らないけど、カズくんって相当上手いのかな」
『うん、あんま大会とか興味ないみたいだから出ないんだけど、かなり上手いと思う。
スケボーって移動手段にもなるし、研磨くんも今度一緒にやってみよ?』
研磨「…うーん。移動手段になるのはいいかも…」
『…ふふ』
カズくんがこっちに来て、お店の人にお礼を言って車に行く。
店員さんも店主さんも、カズくんに大興奮してた。
わかるわかる。かっこいいよねぇ〜って心の中で何度も思った。
汗をかいたので先に車に行ってトップスだけ着替えた。
遊児「穂波ノーリーでステア飛んでたじゃん!」
夜久「すーげー頑張ってたよね」
『…気持ちよかった〜。痛気持ちいい。笑』
スケボーショップの人に聞いた魚の美味しいお店で、
みんなでちょっと遅いお昼ごはんを食べて、海へ行った。
研磨くんと2人で浜を歩く。
地元の高校生がビーチバレーを練習してるのをみたり、
貝を拾ったり、足を浸けたり、
海で過ごす時間は本当にあっという間に過ぎる。