第35章 fun
ー治sideー
穂波ちゃんが慌てて鞄からティッシュを取り出す。
ほんでそれを鼻に当てとる。
「…鼻血出たん?」
こくこくと頷く。
鼻血出る前、色っぽいとか言っとったな。
角名「…変態じゃん」
侑「おもてたより変態やな」
治「…そうやな、変態や」
『…みんなに言われた。 反論するつもりはございません』
侑「…なんそれ 笑」
もっとからかいたなったけど、
タイムアウト終わってしもーたから、話しかけんようにする。
それに実際めっちゃおもろいからな、この試合。
…ほんでも何想像したら鼻血出るん?
怖い→色っぽいからどうなってこうなったん。
エロいこと考えたんかな。
この子エロいもんな、なんか空気が。
でもいやらしいエロさやのーて、健康的でオープンなエロさなんやて。
侑ちゃうけど、とりあえず一回シてみたいけどな。
そういうオープンちゃうからな…
つーか、そないな女に興味ないし。
…ほんでもなんか穂波ちゃんの彼、
ぷつんと糸が切れたみたいに疲れが表に出てきとるやん。
どないしたん、さっきまであんなに冷静に
でもなんや嬉しそうにゲームするみたいな感じでプレーしとったのに。
ほれ、打つとこなくて、
あとあの上手いリベロ意識すぎて烏野のエースのスパイク、アウトやったし。
そんで20-19。 逆転したやん。
なんでそんなやる気なくなったみたいになってんねやろ。
思惑通りちゃうんか。
…あ、あれか?
思惑通りでつまらんなったとか思いよんのか?
…まじで怖いやつやん。
笑いながらいたぶってくるやつやん。
ほんで、反応が面白くなくなったら、ぷいってほかるんやろ。
…こわ。 おっかないわ、マジで。
確かに穂波ちゃん、大丈夫なん?
DVとかされてへんよな?