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【ハイキュー】   “波長”   【孤爪研磨】

第35章 fun


ー治sideー





あのプリン頭の5番やろ。
ヤンキーみたいな髪型して
気だるそうにしとる。

今はまだ試合前のアップしとるだけやけど
穂波ちゃんの目とか表情みとったら分かるわ。





侑「おっけー 決まったで」

角名「俺もええよ」

治「ならせーのな。 せーの」

侑「2番!」
角名「11番」
治「5番」

『お』

治「おった?」

『うん、いた。でもさ、みんなばらばらだね。雰囲気。おもしろい』

治「確かに。 ほんで誰が正解?」

『…なんか言いづらいな。 治くんが大正解〜 って何これ。
でも、よくわかったね』

治「顔見とったらすぐわかるわ。 なんかほわほわしとる、5番見つめながら」

侑「5番って、あのプリンみたいなヤンキーみたいなやつ?金髪好きなん?」

『金髪関係ないから 笑』

侑「セッターやん、あいつ。セッター好きなん?」

『確かにセッターにはきゅんきゅんするけど関係ないよ 笑』

侑「なんやねん、共通点なんの意味もあらへん。つまらんの」

治「そないな共通点に意味なんかあるかいや」





見た目でほいほい釣れる子ちゃうやろ。
まぁ、セッターかいな、って俺も思てんけどな





『はいはいもう、この話はいいから… おしまい。 そろそろ始まるかな…』

「ていうかええのん?高校の人らあっちに固まってるやん。一緒に応援せんの?」

『…ひとりでみたいの。どっぷり』

「…ひとりちゃうやん。よぉそれ俺に言うたな」

『あはは 笑 ごめんごめん。 自分のペースでみたいの。
あんまり応援とかできないから、ここにいたい』

「…チアとかできそうなのにな、全然向いてへんってことか」

『あぁもう全然向いてないね。 じっと見ちゃって怒られるよ間違いなく』





背番号の確認。
リベロ2人とも仁王立ちしとるし。なんなん、おもろ。






上手に喋りながらでも、目はずーっとコート見とる。
静かな子やな。おもろい子や。

邪魔するつもりもないけど、邪魔にならんように気ぃつけよ。








試合が始まる。
トビオくんのサーブからや。





…ほんで、2番普通に上げよった。
普通にサービスエースもありうる感じやのに。
ぎりぎり上げたんと違て、普通にあげよった。

なんなん、音駒。
試合、おもろなりそうやん。









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