第33章 求肥

ー侑sideー





「は？　なにそれお前どーゆーことなん？」






そらそーやわな。
初対面で簡単に触らせてくれる子、ちゃうもん。

一見触らせてくれそうなほど、
エロくて無邪気なんやけどな。
そこがまた、燃えるねん。

…とか言うて俺、めちゃくちゃタジタジやったけどな。
そんなん言うたらまたしょぼ、言われるし言わんけど。







「抱きつかれてん。ぎゅーって」

「あ"？」

「やらかかったで、おっぱいがなこう、ぎゅーってな、押し付けられてな」

「なんやそれ、ないない。嘘や。　妄想や」

「妄想ちゃうし！ほんまやし！」

「…もーええわ。そんなマウント何にもならんわ。俺ら結婚するし」

「はぁ！？なに言うてんの？」

「もうプロポーズすんでんねん」

「そんなん、ええよって言うわけないやん」

「…まぁ、ええよとは言われてないけど、ごめんなさいも言われてへんで」

「あほちゃう！そんなん、また他の話に盛り上がっただけやろ」






なんでかしらん、ほんまに話がとんとんと盛り上がるんやって。
うるさないし、キャンキャンしてへんし、
落ち着いてるんやけどな、でもかわいいねん。







「そうなんやって、何やろなあの子。かわいいよな」

「かわいい」

「離したないってなるよな」

「なるなる」

「無理くりはあかんで、彼氏もおるらしいし、泣かせることはしたらあかん」

「………」

「ツムはやりかねんからな、先に言うとく」

「そんなんせんし！俺結構一途やし、大事にするし！」

「そんなんわかっとるわ。でも強引なとこもあるやろ。
トイレで一発やってみよか、とか思たんちゃうん」

「　！　」

「俺の身体知ったら、もう虜になるやろーって。
俺のもお前のも形も長さも一緒やからな」

「あほか！形状が一緒でも、例えもし劣っとっても、テクニック次第やっちゅーねん。
女の子触るんは、ボールをセットする時と同じや。
使えるもん全部つこて、いいようにしたるんや。
それは絶対に俺の方がうまいからな！」

「最後まで聞けや、あほ。そんな話ししとるんちゃうわ」