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【ハイキュー】   “波長”   【孤爪研磨】

第33章 求肥


ー治sideー





「あんな子そうそうおらんやん」





やから、無理くりはなんはなしやて。






「せやな、おらんな」

「やろ、俺らもてる方やと思うけど、あんな子今まで会うたことないやんか」





だってはじめちょろちょろなかぱっぱやで。
羽釜でご飯炊いてみたいね、やで。

おらんわ。

上目遣いして、媚び売ったり
かわいいアピールしたり
俺がメシ好きやからって家庭的アピールしたりしてくるやつおるけど
全然唆られんもんな。

あの子も結果的には料理するって話になったけど
そういうんとちゃうやん。 そもそも俺が聞いたし。

極め付けは餃子とたこ焼きやって、マジであかん。ガチやん。
しかもそれ食うたらおむすび食われんのとちゃうん、ってなるし。
おむすびが一番好き言うといて。
ほんまに食べるん好きなんやろな。うまいたこ焼き作ってやりたいわ。明石焼きも。






「会うたことないな」

「やから、泣かせたらあかんで」

「泣かせるかいや」

「言ったな」

「言ったで」

「絶対やぞ」

「うっさいわ、俺の隣におる穂波ちゃんはずっとわろてるわ」





想像つくんが癪や…
あの子誰とでも想像つくんやって







「…なんなん、喧嘩にならんかったし」


俺らの喧嘩撮ろうおもて携帯構えとったこいつ。角名。
角名の隣にも普通におりそうやし。







「侑、治と話してたんはさっきの子のこと?」


アランくんの隣、なんでかしらんめっちゃ似合うんやて。いややわ。
国際的な感じかいな、わからんけど、似合うんやって。
大事にしてもろて、いつも隣で笑ってそうっちゅーか。







「お前らさっきからなんの話しとんのや」


北さんの隣すらな… 想像できるんやって。
無邪気に周りをくるくるしたかと思ったら、半歩下がって北さんをたてたり、
緩急つけて、ええ嫁さん、やってそうや。





いややわそんなん。俺の隣で笑って一緒に飯つくろうやって思うし。






彼氏どんなやつなんやろ。






セッターやったら癪やな。
…なんか、ツムと同じポジションなのは癪や。







俺も触りたいわ… 柔らかくて触り心地のええやつ…
それからとびきり美味いやつ。



…あ、あれや、求肥。




なんや腹減ってくるな。








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