第33章 求肥
スガ「…そういえば、影山に東京で遭遇したんだってな」
大地「付き添ってくれてありがとな、お陰で無事に帰ってきたわ」
『いやいや、わたしはそんな。森然の千鹿谷くんがね、すごい、心配してて。
ちょうど行く方面も降りる駅も一緒だったし、一緒に行っただけだよ』
スガ「いや〜それでも乗り換えちゃんとできたわけだし」
大地「音駒も勝ったな」
『ね! みんながいい試合をできることを願ってます。
あしたもこの辺りのどこかから見させてもらうね。
…今日はこのあとどんな?』
大地「宿戻るまでまだ少し時間があるから、今は自由時間ってとこ。
穂波ちゃんは?」
『わたし? そうだな、もうちょっと見てきたいなぁと思ってる。
サブアリーナ行ってみようかなぁ。 まだ梟谷試合してるかなぁ』
旭「あ、そっか。梟谷は今日会場あっちなのか」
大地「じゃあ、またな、穂波ちゃん」
『うん、またね。 応援しています。 ゆっくり休んでね』
スガ「ありがとー!清水達もすぐ近くにいるはずだよ〜」
『あ!ほんと! じゃあ、少しお話ししてから行く。ではまたね〜』
いつ見ても、いつ話しても落ち着く烏野の3年生たち。
好きだなぁ、この3人。
そして…いつ見てもお美しい、潔子さん!
『潔子さん、仁花ちゃん!』
「あ、穂波ちゃん」
「穂波ちゃーん!」
『お疲れさまです。そして初戦突破おめでとうございます!』
「うん。ありがとう。音駒も勝ったみたいだね。おめでとう」
…わたしがおめでとうって言われるの、なんだかくすぐったいな。
『うん。嬉しいね。ありがとう』
「穂波ちゃんはもうお帰りですか?」
『んとね、ちょっと梟谷の試合観れるなら観たいなぁって、
今からサブアリーナ行ってくる』
「そっか。 じゃあ、また明日だね」
『うん、また明日!』
潔子さんと仁花ちゃんとまたねをしていざ、サブアリーナへ。